葬儀を執り行う場所は、自宅で行うことは少なくなり、ほとんどは斎場を利用することになります。斎場には民営のものと、公営のものがあり、それぞれメリットとデメリットがありますので、あらかじめ知っておくと良いでしょう。
通常は、専門業者が所有する斎場の利用を勧められることが多く、特に遺族側から指定しなければ民営の斎場を利用することになります。民営の施設は、立地の面で有利なことが多く、交通の便が良いため参列者の負担が少ないメリットがあります。
また対応するスタッフも慣れている施設ですので、トラブルも少なくスムースに事を運べる点で有利です。民営施設は、公営斎場と比べると費用の面で高い場合も少なくありませんが、それを補うメリットもありますので、どちらが良いかを判断して決めると良いでしょう。
病院で亡くなられたケースでは、紹介された葬儀社が対応します。突然の不幸で動揺している遺族によっては、段取り良く進めてもらうのであれば、民営施設を選択する意義があると言えます。この場合は、全てを業者にお任せでお願いすることになり、どのようなスケジューリングで実施するかも、概ね業者がイニシアチブをとることになります。
一方、公営斎場を利用すると費用を安く済ませることができます。葬儀社にお願いする際に、斎場を公営にしてもらいます。公営施設を利用する上のデメリットには、立地が郊外であることが多く、交通面で不便な場合があったり、予約が取りにくいためにスケジューリングが難しいことです。
ただし、公営の施設であれば、宗派を選ばず利用できますので、特に宗教上のこだわりないのであれば利用するメリットはあります。