インターネットが普及し、スマートフォンを誰もが操る時代となると隣近所や友人、知人に尋ねるよりもこうした情報機器を使った方が多くの情報を手っ取り早く得られます。すると、周囲の人たちと話す機会が少しずつ減り、いつしか、縁遠い存在になってしまうこともあります。
また、たまにしか行わない冠婚葬祭行事には誰も慣れていないため、一昔前までは知り合いの人と相談し合い、助け合いながら行事を執り行うのが習わしでした。ところが、近親者などが亡くなって突然喪主になるケースが起こると葬儀の手配やその準備あるいは亡くなった人の遺産等に係る身辺整理で右往左往することが珍しくありません。
そこで、相談し合ったり、助け合いする機会が減ってくると、職業としての行事助っ人屋が重宝な存在として急成長してきたわけです。中でも、葬儀社や遺品整理業者などがその典型例に挙げられるわけです。多くの人がこうした実態をしばしば見聞きするにつけ、生存中に自分の葬儀や身辺整理について希望や考え方を書き残しておこうとする終活が注目されてきました。
言い換えれば身近な人や親族等に迷惑をかけたくない、あるいは、面倒をみてくれる人がいない傾向が強くなってきたということです。この点に気づいて終活セミナーに参加し、その方法を学ぶと自分の準備すべき人生最期の全体像が分かりそうです。