北陸地方を中心に全国で時々行われる葬儀の時の風習の一つが、放生です。放生とは、葬儀の時に生物を野や川へ放つ風習で、仏教の流れをくむ儀式とされています。本来人間の都合で殺されるはずだった生物を逃がすことで個人に功徳を与え、あの世で優遇されることを目的としているといいますが、一部の寺院では殺されて食べられるはずだった動物を寺院で生涯面倒を見るといった形に変化させているところもあるといわれており、地域によって風習の変化があるのは事実です。
動物を勝手に野に放つ風習は現在では問題視される傾向があるため、寺院をはじめとした遺族などが生涯面倒を見る形で亡くなった方の功徳となるように変化していく可能性があるといえます。もちろんすべての地域で儀式として行われているわけではありませんが、生涯面倒を見ることで面倒を見た人及び亡くなった人への功徳となることが期待できるのであれば、率先して実践することも許されるのではないでしょうか。
もちろんライフスタイルにおいて飼うことを許される動物のみを対象とすることが重要となるため、慎重に選ぶ必要があります。また、家族と同居をしている場合には事情を説明して許可を得てから、動物を飼うことになることも忘れないでください。