葬儀に参列して香典をいただいた方には、感謝の気持ちを込めて香典返しを贈ります。手渡しするときはもちろんのこと、郵送する場合も、品物に挨拶状を添えて贈るようにしましょう。香典返しに添える挨拶状にもマナーやルールがありますので、きちんと守ることが大切です。
挨拶状には、葬儀に参列してくれたこと、香典をいただいたことに対する感謝の気持ちと、生前の故人とお付き合いしてくれたことに対するお礼を書くのが基本です。さらに、戒名と四十九日の法要を済ませた報告や、香典返しの品物を贈る報告を書くこともマナーの一つです。
また、挨拶状を書くときは、重ね言葉や忌み言葉は使用しないということも頭に入れておきたい大切なマナーの一つです。ますます、再び、続く、といった言葉は不幸が重なることを連想させるため、縁起が悪いと言われています。
挨拶状を書くときは、文面に十分に注意するようにしましょう。さらに、季節の挨拶は不要なこと、句読点を使用しないことも頭に入れておけば、マナーを守った挨拶状を書くことができます。ちなみに、挨拶状を入れる封筒は一重のものを使用するのが基本です。二重封筒はマナーに反してしまいますので、必ず一重のものを用意しましょう。