ルポライター川田の教える葬儀記事まとめ

僧侶は葬儀を避けたがっていた時代もあった

2016年12月09日

葬儀では僧侶は黒い袈裟を着てでてきますが、平安時代までの僧侶は黒い袈裟を着ていませんでした。また、天皇や仲間以外の儀式に携わることはなく、死の穢れを避けていたのが実情です。鎌倉時代に入り新仏教の僧侶が死の穢れも気にせずに葬儀にかかわるという意思表示をするために黒の袈裟を着はじめたのがはじまりになります。

現在ではお葬式といえばお坊さんを呼んでお経をあげてもらうことは常識ですが、僧侶は人の死に積極的にかかわりあうことを嫌っていたというのが事実です。実際に庶民のお葬式に深くかかわり始めたのは室町時代に入ってからで、時代の変化とともに経済的な理由から行うようになりました。

ところがお釈迦様は葬儀にかかわることを禁じているので矛盾が生じます。そこでこれを正すために偽りの宗祖の教えをつくり広めていった結果、亡くなったら戒名をつけてもらい、檀家は地方でなくなってもほかの寺でお葬式をしてはならないなどの今に残る決まりごとが偽書により作られていきました。

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