自宅葬と言いますのは、喪主の家で行う葬儀ということを意味します。一般的に、祖父、あるいは祖母の葬儀が自宅で施されたという人もいらっしゃるでしょう。自宅葬でも、式場であっても、ベーシックな一連の流れに大きな相違点はありません。
しかしながら、家の広さであったり近隣への気遣いなどにより、搬入することができる葬祭用品のサイズ並びにバリエーションに制限が生じます。まず、医療施設で死亡された場合は、寝台車を介して家までお連れすることになります。
家で死亡された場合は、遺体を動かさずに対応することになります。最近、家で行う葬儀が減った要因としては、核家族化それから、近所付き合いの希薄化によりまして、家でするというスタイルがなくなってきているためといえます。また、核家族化によりまして、ひとつの家族限定の広さの物件に居を構えている方が多いことから、近隣への気遣い、あるいは空きスペースの確保を考慮に入れるのが難しくなっています。そして、祭壇のセッティング、あるいは訪問客のもてなし、さらに式等を行なうスペースの確保がとても難しいことも理由としてあげられます。メリットとしまして、故人を慣れている家へ帰す事が可能です。そして、式場を借り入れるわけではありませんので、費用の必要がありません。また、家ですので、出棺時まで時間を気にせず、落ち着いて故人に対して付き添えます。遺族としても、故人を皆で送る事ができた気持ちをもたれる方も多いです。