自宅葬は斎場などで行わず、住み慣れた自宅でお通夜や告別式をするお葬式のことです。昭和から平成の始めごろは、地方や農村部では大変ポピュラーなお葬式でした。現代は多忙な人が増えているので、地方や農村部でも斎場などで葬儀を行うことがほとんどです。80代、90代の高齢者は、住み慣れた自宅でお葬式をして欲しい人もあります。かつての日本では、近隣住民がお通夜や告別式などのお手伝いをしていました。自宅で香典の受付をしたり、参列者に食事をふるまうことが多かったです。
葬儀を行ったらお礼をしなければならない人がいます。それは、ご近所のお手伝いをしてくれた方たちや、お寺、それから業者の方たちです。そこで、まずお礼が必要な方のリストを作ります。それから挨拶を兼ねてお礼を渡すことが出来るのであれば葬儀が終わって翌日には行っておく事がベストです。お礼に回る際には、お供えとして頂いていた品物等を一緒に持参していくことです。行く場合には、長々とした言葉は必要ないのですが、参列してもらった事へのお礼と感謝の気持ちを伝えることで充分です。
火葬の準備や会場の用意など、葬式を行わなければいけなくなったとき、やるべきことはたくさんあります。それらを亡くなった方の家族がすべてやるのは無理だといっても過言ではないため、葬儀会社に頼むのがベストな決断だといえるでしょう。棺の購入など、一般人ではどのようにやればよいのか分からないこともたくさんあるので、無理をせずに頼ってしまったほうがよいです。なお、葬儀会社を選ぶ方法はいくつかありますが、もっとも簡単なのは病院などに紹介してもらう方法です。
葬儀を行う際、従来は遺族や親族などは正式礼装を着用するのが基本でした。近年では略礼装に当たるブラックスーツを着用して通夜から告別式まで臨みます。女性も告別式まで洋装にする人が多いです。男性はシャツを白無地にし、ネクタイは黒にします。胸元はシンプルにしましょう。派手なアクセサリーや時計はくれぐれもやめましょう。カフスボタンをつけるなら黒いものにします。ネクタイピンはつけません。靴も同様に黒にして光沢のないシンプルなものをはきます。